こっそり茶２６

 
GH（再び滝林につき注意）
＊１５歳未満立ち入り禁止

　

＜握られた手＞（滝リン）

「っ！！」

「どうした？」

上から覗き込む顔が憎たらしい

私がどうしたかなんてアナタが一番判っているだろうに

「っくく．．．．」

「何が可笑しいんですか？」

ちょっとムッとした思いを篭めて訊ねれば「悪い」と言いつつも笑いを収める事はない

「そう、拗ねなさんな」

「．．．．．．」

誰が拗ねていると？ こんな時に寝言を言われるなんて信じられませんね

「怒ったのか？」

「別に」

視線を戻せば少し困ったようなアナタの顔

もっと困れば良いんですよ

いつも私を翻弄するだけ翻弄して余裕な顔で笑ってるんですから

「リン？」

っ！ そんな声で呼ばないで下さい！！ 

キッと睨み付ければどこか嬉しそうなアナタの瞳をかち合った

「．．．な、んです？」

そう訊ねれば、誤摩化すように降って来る熱い唇

「．．．．．ふっ．．．んっ」

「！！ ってぇ．．．．．．．噛みやがったな」

「ふん、滝川さんが誤摩化そうなんてなさるからです」

「別に誤摩化そうなんざ、思ってないさ．．．．．．ただ」

「ただ？」

「言葉じゃ伝わりそうになかったから、身体で伝えてみようかと思ってな」

そう言って再び合わされる唇と絡まりあう舌

止まっていた腰の動きも同時に再開され、再びリンを深く侵す

「．．．．っう！．．．．．あっ．．．．」

「リン．．．．．．．愛してるぜ」

そう言うと、アナタは私の手を強く、強く握った

 

お題配布元『VOID』