こっそり茶２５

 
GH（滝林につき注意）

 

 

＜結局敵わない＞（滝リン）

「滝川さん？」

「おー！ リン、どーしたんだーこんな所で？」

ふと立ち寄ったバー

カウンターの一番置くから２番目の椅子に座る人影にリンは目を見張った

薄暗い店内に明るめの茶色い髪が良く映える

「お一人、ですか？ 珍しいですね」

「まぁー俺だって一人で飲みたい時がある訳ですよー」

カランっとグラスの中で氷が弾ける

本当に珍しい．．．．随分と酔っているようだ

バーテンにウィスキーのロックを注文し椅子に座る

するとそれを待っていたかのように滝川が話し掛ける

「リーン」

「何ですか？」

「俺の事、好きか？」

「ごほっ．．．．．．．．た、タキガワさん！？」

い、一体何を突然

思わず声が裏返ってしまった

振り返った先にあった瞳は決して酔ってなどいない程に真剣で

「俺の事．．．好きか？」

先程と同じ言葉と共に迫る来るモノを避ける事など出来るはずがなかった

 

  お題配布元『VOID』