絵茶にお邪魔♪

 　
ハイゴ様の素敵な双子絵に捧げた代物
GH（過去双子）

 　

 

 

「何がしたいんだ」

「ひーみーつー♪」

家に帰ったら双子の兄がいきなり僕をリビングまで引張った。

きっと又、碌でもない事を思い付いたんだろう。

「はぁ」

「もーダメだよ溜め息なんか付いちゃ。“幸せが逃げる”って言うし」

「．．．バカバカしい」

「またー、そんな事言うー」

「で、何の用だ？」

「だーかーらー、ひ・み・つv」

ジーンとはまともに会話するだけ無駄だったな。

リビングの前の扉で僕は踵を返す。

が、奴はがっしりと僕の腕を掴んだまま放さない。

放せという思いを込め睨み付けてもコイツには通じない。

「今直ぐ言え。早急に言え。言わないなら僕は部屋に戻る」

「もーう、せっかちなんだからー．．．えいっ！」

ぐいっと僕の腕を強く引くと同時に奴はリビングの扉を開いた。

カシャっ

「．．．．．．．」

聞き覚えのある音がした。

目線を前方に向ければ、カメラを構えたまどかが居た．．．．．

「ちゃんと撮れた？」

「ふふv もちろんよ♪」

「．．．．．．．．．．．．．．．」

もう気は済んだんだろう。

僕はそれ以上何も言わずに部屋に戻る事にした。