それは既視感

 　
するつもりの無かった徹夜明けのハイテンションの所為か妄想が止まりません。
なので小話投下♪

 　

その時訪れたのは恐怖にも似たデジャヴ
違う．．．．
彼女じゃない．．．．
頭では判っていても、忍び寄る魔の声に身体は震える
しっかりしないかっ！！
そう自分を叱咤するも消えない疑いの心
違う
否、でも．．．．もしそうだったら？
一度浮かんだ思いは脳の全てを支配する
彼女の声が聞こえる度
彼女の髪が揺れる度
彼女の瞳が僕を捕える度
言い様の無い不安が僕を襲う
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う
ただそのひと言を呟き続け、ようやく目が覚めた
はぁぁ
大きな溜め息が零れた
眠ったのかさえ判らないほどの疲労感が全身を覆う
窓の外には、まだ明け切らない夜が在った